Weekend Dancers [2005年作品]
Directions
以前、Big Sound Authorityというバンドを取り上げたときに
その前身バンドであるこのDirectionsのことも
ちょろっと書きましたが
最近なんだか気になって
聴いてみたのでその備忘録です
初期パンクやネオモッズのディスク・ガイドに
必ずと言っていいほど
幻のシングルのバンドとして掲載されていて
なぜ幻かというと
洪水の被害に会って
そのほとんどが出回らなかったからだそうです
その1枚のシングル「Three Bands Tonite」(1979年)
のみで終わったバンドが
実はその後にデビューしていたという
胸アツなストーリーを以前にここに書きました
そのバンドのレア&未発表音源集がこの作品
初期のデモや
アルバム・デビューにそなえて録音していた曲たちだそうです
ただし曲ごとの録音日、スタジオ、目的などのデータの記載はなし
全部で23曲入っているのですが
なんと上記の幻のシングルの音源は入ってません
なぜ?
ただし両面曲とも違うバージョンで入ってるので曲は聴けます
解散後に
オムニバス「The Beat Generation And The Angry Young Men 」(1984年)
こちらにシングルとは違う2曲を提供しています
その2曲のうち
「Weekend Dancers」はこれまたバージョン違いで収録
なぜ?
「It May Be Too Late」はそのまま入っています
どうせなら幻のシングルや
バージョン違いも全部入れて
コンプリート音源集にしてくれればよかったのに
収録時間が足りなかったのかな?
上記の曲くらいしか記憶に無かったのですが
今回、改めて聴いてみたら
良曲がめちゃ多いことを大発見!
こっちが歳をとって
感じ方が変わったってこともあるのかな?
初期っぽい曲はなんだかスカスカですが
それもこの頃のネオモッズっぽくて良きですし
おそらくアルバム用に準備してたであろう後期の曲には
キーボードがガンガン入っていて
ナイスセンスでカッコイイですし
ネオモッズ・バンドが次に進むべきスタイルを
模索していたんだろうなぁ~と思わせてくれます
おそらくみなさん
JAMからスタカンという流れを意識していたのでしょうね
ソウルっぽい雰囲気を出していた
Big Sound Authorityへと発展していったのも納得です
クレジットが無いので
キーボードを誰が弾いてるのかが分からないですし
データ的なものの記載がないのがホントに残念!
2016年にサブスクも開始されていたようで
なんとそちらにはボーナストラックとして
ライブ音源が10曲ほど追加されて
全32曲で配信されています
2023年には
「The Complete Studio Recordings」
というタイトルの似たような内容で
収録曲が少し増えてる
2枚組LPがリリースになっています
持ってはいないのですが
Discogsを見た限りでは
シングルB面曲の「On The Train」は
どちらかのバージョンしか入ってないっぽいです
タイトルにコンプリートと謳っているのに!
上記のライブ音源も未収録です
CD2枚組とかで本当のコンプリート音源集
出してくれないかなぁ~
アタクシ、アナログも好きですが
聴くのはCD派です(^^)
幻のシングルをどーしてもCDで聴いてみたいという方は
オムニバス「This Is Mod Volume 4 Modities」(1996年)
こちらを探してみて下さい
A面の「Three Bands Tonite」だけでよければ
ネオモッズ系のコンピにわりと収録されています