Napalm Deathを聴いたら
当然、このバンドも聴きたくなっちゃいます
中心メンバーの1人である
ギターのビル・スティアーが
本家Napalm Deathを卒業して
分家として別にグラインド・コアを
極めていったというイメージがあるかもですが
先にCarcassが始まってて
Napalm Deathの創世記を
掛け持ちで手伝ってたってのが
正しいのかな
Reek Of Putrefaction [1996年国内盤CD]
1988年の7月にリリースされた
グラインド・コア史上に重要な1枚
かも?
というのも
音はひどいし
ジャケもひどい!(笑)
死体の写真をコラージュしたもの
まぁ、バンド名も「死体」って意味ですし
今回は自主規制ということで
96年に日本で初CD化されたときの
オリジナルのジャケットを覆っていた
カバーの方をアップしてます
音はなんだかモコモコしてるし
歌詞やアートはひたすらグロテスク
ただリリースのタイミングが
グラインド・コアの金字塔と言われている
Napalm Deathの2ndアルバムより
約2ヶ月ほど先に世に出ているという事実は
重要かと思います
ちなみにベースの
ジェフ・ウォーカーは
Napalm Deathの1stアルバムの
ジャケのデザインを担当してます
多才っすね~
Symphonies of Sickness [1989年作品]
曲の長さが伸びて
デスメタル的なリフも多用されています
Napalm Deathの3rdが1990年リリースなので
先にデスメタル的アプローチを取り入れて
作品を完成させていたというのが
興味深いところです
ただ
音はまだモコモコしてます(笑)
この2枚の
音はモコモコ
歌詞はグロテスク
というイメージが
のちにグラインド・コアから派生した
ゴア・グラインドのオリジナルとも言われてます
Necroticism: Descanting The Insalubrious [1991年作品]
3rdアルバム
もう1人ギターが加わって
ツインギター体制へ
そのギタリストというのが
のちのアーチ・エネミーのマイケル・アモット
メタル度アップで
グラインド・コアの進化の可能性を示した
重要作と言えると思います
正直、この頃
コドモながらに
CarcassがNapalm Deathを抜いたな
と思ってました!(^^)
Heartwork [1993年作品]
4thアルバム
これはマジで歴史的名盤と言ってよいでしょう
リード曲の「Heartwork」のイントロを
聴いたときマジでぶっ飛びました
グラインド・コアのみならず
エクストリーム・ミュージックや
ラウド・ミュージックと言われるシーンで
天下取ると思いました
ジャケのアートワークは
映画「エイリアン」のHR Gigerが担当してます
のちのメロディック・デスメタルの原型と言われてます
しかし
そのサウンドの形成に大いに貢献したであろう
ギターのマイケルがレコーディング後に脱退
レコード会社とも関係が上手くいかず
バンドは停滞します
Swansong [1996年作品]
1996年に欧米で遺作を意味する言葉である
「スワン・ソング」を発表してバンドは解散
デスメタル色がかなり薄れた内容に
当時は解散も仕方ないなぁ~と思ってましたが
あるライターさんが
このアルバムを
デスメタル化したMEGADEATHと高評価していて
これはこれでバンドが続いていたら
メタル・シーンで
スゴイことになっていたのかもしれないですね
Surgical Steel [2013年作品]
2007年に中心メンバーの2人
ジェフとビルにマイケルも加わって
12年ぶりに再始動
のちにマイケルは
自分の音楽に専念するために再び脱退
そして
2013年に17年ぶりのアルバムを発表
1992年のシングル「Tools Of The Trade」の
ジャケット・デザインを
そのまま写真で再現したかのような
アート・ワークにもグッときましたが
サウンドももろにその頃の延長で
もはや最先端な音ではないかもしれないですが
ファンとしては嬉しい1枚です
やっぱCarcassが最強かなぁ~(^^)
それにしても
Napalm Death人脈はスゲェーっすね
さすが帝王です