My Picture Gallery – The Artpop! Recordings [2021年]
Times
1986年までの音源を集めたCD6枚組のBOX
サブタイトルに「Artpop!」とありますが
「Whaam!」からの1stシングル&アルバムも
ちゃんと収録されているのでご安心ください
Timesとは2000年くらいに
初期パンクやパワー・ポップ
ネオ・モッズなどを掘り始めた頃に出会ったわけですが
その頃は初期作品はなかなかレアで
コンピやブートのCD-Rなどでやっと聴ける
という状況でした
1990年代に2in1というカタチで
最初のCD化がありましたが
それらもその時点ですでにレア化していて
やっと見つけても
アルバムによっては曲がカットされているなど
ちょっと雑な作りでした
それがまさかの展開!
2006年から数年にかけて
再発していくという新シリーズがスタート!
シングル曲や未発表デモなどのレア音源が
ボーナス・トラックとして収録されるという丁寧な仕事で
もう狂喜乱舞でした
そうなんです
そのシリーズを集めちゃってたし
正直、その頃ほどの熱はもう無いし
ということで今回のBOXは見送ってました
ただ、気にはなっていたので
輸入盤5点で40%オフのときに
結局はゲットしちゃいました(笑)
さらなるレア音源などが収録されているかどうかなど
ちゃんと調べもせず
6枚組でそれなりの曲数が入ってるんだから
なんか新ネタは入ってんだろう
くらいのノリで!(^^)
というワケで備忘録スタート
■1枚目
Go! With The Times
1980年に録音されたのですが
そのときはリリースされず
1985年になってやっと発表された幻の1stアルバム
ボーナス・トラックは
シングル「Red With Purple Flashes」の両面
B面の「Biff! Bang! Pow!」Singleバージョンは初CD化かな?
違ってたらスミマセン!
そして謎のJJ Foster Mixes 1994というリミックスが8曲
さらに「My Andy Warhol Poster (Teenage Filmstars “McGoohan” Sessions)」と
スポークンワードが1曲づつで
全24曲
2007年の再発盤も似たような作りで25曲入り
あれ、1曲減ってるじゃん
ということで初めて曲リストを見比べると
BOXではシングルB面の1曲が増えてるけど
Live In Germany 1985の2曲がカット
なんじゃそりゃ~
どうやら今回のBOXはボーナス・トラック部分は
やり直しのようです
カットの2曲は別のディスクに入ってました
ひと安心
それと、気づいたことがもう1つ
「Red With Purple Flashes」の
アルバム・バージョンとシングル・バージョン
2007年盤とテレコになってる気が...
どっちが正解なんでしょう?(^_^;)
<プレイリスト>
You Can Get It (Jimmy Cliffのカバー)
I'm With You
No Hard Feelings
My Andy Warhol Poster
Red With Purple Flashes (Single Version)
■2枚目
Pop Goes Art!
1982年リリースのデビュー・アルバム
ボーナス・トラックは
未発表曲「Have You Seen The Beautiful People」と
Teenage Filmstars "McGoohan" Sessionsの4曲
そしてスポークン・ワードが1曲
ここまでは2008年再発盤と同じ
さらに
1982年のシングル「I Helped Patrick McGoohan Escape」の両面
1992年リリースのシングルス・コンピ「I Helped Patrick McGoohan Escape」の
2006年再発盤にボーナス・トラック的にも収録されていた(←ややこしい!笑)
「Theme From Dangerman (Alternative Session Take)」と
「Goodbye Piccadilly (October 1981 Version)」の2曲
1981年リリースのオムニバス「A Splash Of Colour」に収録の
「I Helped Patrick McGoohan Escape (A Splash Of Colour Version)」
コレも今回のBOXで初CD化っぽいですが
ちょっといわく付きですので、のちほど説明します(^_^;)
それと、気がづいたことがここでも1つ
「Biff Band Pow!」の回転数が
今回のBOXと2006年盤とで
あきらかに違う気が...
他の曲もちょっと疑わしかったりで
どっちが正解なんでしょう?(^_^;)
<プレイリスト>
It's Time! ←超名曲!
If Now Is The Answer
Miss London
The Sun Never Sets
Goodbye Piccadilly (October 1981 Version)
■3枚目
This Is London
1983年のアルバム
ボーナス・トラックは
1982年のシングル「Here Come The Holidays」の両面
Alternative Session Takeの3曲
ここまでは2006年再発盤と一緒
その再発盤に収録のLive At The 100 Club 1987の2曲はカットで
2006年再発盤「I Helped Patrick McGoohan Escape」
(以下、この作品のことをシングルス・コンピと表記します)
にも収録されてた
「All Systems Are Go!」
「Up Against It (Long Version)」
「All Systems Are Go! (Alternative Session Take)」
3曲が追加
ただ、同じ音源とされている「All Systems Are Go!」は
2006年盤のよりオシリが40秒くらい長いです
元々は1983年のミニ・アルバム「I Helped Patrick McGoohan Escape」に収録
YouTubeで調べると短い方がオリジナルっぽいですが
今回はアン・カット・バージョンということでしょうかね(^^)
<プレイリスト>
Whatever Happened To Thamesbeat?
If Only
Big Painting ←超名曲!
■4枚目
Hello Europe
1984年のアルバム
なぜか2006年からの再発シリーズからはもれていた作品です
1993年の2in1でのCD化のときは
全10曲のうち2曲がカット
曲順もオリジナルと違うし
ぜんぜん違う時期に
オムニバスに提供されていた
「Dada Europe」が足されているという
どういう意図があったのか分かりませんが
謎で雑な作りでした
ということはカットされていた
「Victory Drums」と
「Faith」の2曲は今回が初CD化ってこと?
ボーナス・トラックは
1984年のシングル「Boys Brigade」のB面の「Power is Forever」
1985年の5曲入りミニ・アルバム「Blue Period」から
「Blue Fire」と「Boys Brigade」以外の3曲
「Boys Brigade」と「Blue Fire」は
アルバムとバージョンが同じということで省略だと思われます
「Blue Period」収録のSupremesのカバー
「Stop In The Name Of Love」以外は
シングルス・コンピにも収録されていました
ということはSupremesのカバーは今回が初CD化?
それと上記の1枚目でカットされていた
Live In Germany 1985の2曲がこちらに入っています
年代的にそろえたってことですかね
<プレイリスト>
Tears On A Rainy Sunday
■5枚目
Up Against It
1986年リリースの5thアルバム
2006年からの再発シリーズでも2in1にされてしまうという
不運な作品
今回、初めて単独でCDになりました
祝!(^^)
1993年の初CD化のときは全14曲のうち5曲もカット!
2008年の再発盤では全曲が収録されましたが
そのうちの6曲ほどが短く編集されていました
元々、ビートルズのパロディ・アルバムというコンセプトらしく
全体でもおふざけな雰囲気だし
インスト曲や効果音部分などが多めなので
そういう扱いになったのかもしれません
ちなみにビートルズは詳しくないので
どの程度がパロディなのかわかりませんが
ピストルズのパロディもあります(^^)
ボーナス・トラックは
1985年の4曲入り12インチ・シングル「Boys About Town」から3曲
カットされた「Up Against It」は
アルバムと同じバージョンということで省略だと思われます
Mood Sixのカバー「Victim」は初CD化?
1986年のシングルでデヴィッド・ボウイのカバー「London Boys」
ここまで、Mood Sixのカバー以外は
シングルス・コンピにも収録されてました
そして
上記のHello Europeの2in1に謎に収録されていた「Dada Europe」
あとは
2008年の再発盤にも収録されていた1985年のデモの2曲も
<プレイリスト>
Up Against It
WPC Boon
■6枚目
Enjoy
1986年リリースの6thアルバム
Artpop! Recordsからの最後の作品
バンドとしてもここで一旦停止
ボーナス・トラックは
1986年の5曲入りミニ・アルバム(12インチ・シングル?)
「Times T.V.」から全曲
「The Polite Force」はシングルス・コンピにも収録されてましたが
それ以外の4曲はおそらく初CD化
ただ、この作品全編ほぼインストなので
かなりのマニア向けです(笑)
それと上記の3枚目でカットになっていた
Live At The 100 Club 1987の2曲がこちらに収録
これも年代をそろえてのことですかね
最後に「I Helped Patrick McGoohan Escape」のリミックスが1曲
再始動後の1990年のアルバム「Et Dieu Créa La Femme」に
収録されているリミックスと同じだと思われのですが
なんでここに入ってるのかは謎です
<プレイリスト>
The American Way
When The Talking Had To Stop
■まとめ
初CD化されたと思われる曲が10曲ほど入っていますし
2006年からの再発シリーズに収録されていた
ボーナス・トラックの音源もほぼ全部収められているので
Artpop! Records時代のTimesは
このBOXを持っていればオッケーだと思います
Timesを好きな人はやはり持っておいて良い作品でしょう
一応ですが
2006年のシングルス・コンピには
今回のBOXに入っていない曲が2つ収録されています
1つは
「I Helped Patrick McGoohan Escape (Live At The Cavern 2000)」
ただ、これは2000年のライブ音源ですし
音も悪いので、まぁ無くてもよいのかなぁ~と
もう1つは
「I Helped Patrick McGoohan Escape (Previously Unreleased Version)」
Unreleased Versionと書いてあるあるだけで
それ以外のデータはありません
もちろんBOXにもこの表記のバージョンはありません
ただ、上記の2枚目に収録されている
A Splash Of Colourバージョンにかなり似ています
音像がビミョウに違うので完全に一致ではないですが
う~ん、
2006年からの再発シリーズ
これを機会に断捨離(終活)で手放そうかと思いましたが
やっぱブックレットなど作りが違うし
手描きジャケットなんてのもあるし(こちら参照)
やっぱ、しばらくは手元に置いておこうと思います (^^)
そうそう
再発シリーズの
2007年にリリースされた
Timesの中心人物のEd Ballが以前にやっていたバンド
O LevelとTeenage Filmstarsのコンピは
このBOXと合わせて持っておくのがオススメです
以上、
未来のオイラ
もしくはどなたかの参考になれば幸いです(^^)
Timesは1988年以降のCreation Records時代ってのもあって
雰囲気はだいぶ変わるのですが
芯にあるポップさみたいなのは一貫しているので
アタクシは好きです
そっちもコンプリートをめざしちゃおうかな
Ed ballはさらにソロやユニットなども多々ありなので
なかなか沼です(^^)